竜の口から慈雲寺参道の石段を登ると黒門とも呼ばれる一の門の右奥に信玄の矢除石(やよけいし)と呼ばれる大きな石がある。この石は、慈雲寺第七世天桂玄長(てんけいげんちょう)住職と戦国時代の武将武田信玄が矢避けの問答をした石だと伝えられている。
武田信玄が川中島合戦に赴くときのこと、かねてから私淑(ししゅく)していた天桂玄長住職を慈雲寺に訪ねて戦勝の教えを請(こ)うた。住職は、信玄の部隊を境内の大石に案内し、大石の霊力を説いて自ら石の上に立ち、矢を射かけるように命じたといわれる。武田信玄勢の精鋭(せいえい)の矢は、一斉に天桂和尚に向けて放たれたが、その矢は一本も的中することなく、皆石に当たってはねかえってしまったという。一同は、この石の念力の確かさに敬服したといい、天桂和尚は、念力のこもる矢除札を授けて戦いにたつ信玄を激励したと伝わる。
撮影場所 | 慈雲寺参道 |
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撮影年月日 | 令和5年9月12日 |
撮影(西暦) | 2023年9月12日 |
色調 | カラー |
所蔵者 | みらい |
作業日 | 令和5年11月30日 |
参考文献 | 下諏訪町誌 民俗編 727p |
地区コード | 東町中 |
管理番号 | 10 |
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カテゴリ名 | 神社・仏閣・史跡 |
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