信濃国分寺
民話・歴史
むかし、行者が大日堂でうとうとしていると、猫やムジナ、狐などがお堂の中に集まってきた。国分寺の小太ばあさんが来ていない、などと話している。ながめていると、大きな三毛猫が来て、みんなは踊りだした。それからまた、うとうとしているうちに夜が明け、猫たちはいなくなっていた。行者は村へ出て、国分寺や大日如来にお参りするついでに、村人たちに小太ばあさんについて聞いた。すると、それは猫屋敷のおばあさんで、猫ではなく、ふつうの人だという。行者は何かを悟り、またお堂で様子をうかがっていると、夜中にふたたび猫やムジナなどが集まって踊りをはじめた。この猫は化け猫だと直感し、輪の中に飛び込み小太ばあさんの腕を切り落とした。すると、みな驚いて外に飛び出し、小太ばあさんもないて逃げていった。夜が明け、猫屋敷へ行ってみると、息子の話では母はけがをして寝ているとのこと。行者は医者だと偽り、寝床へ行って切り落とした腕をみせると、ばあさんは血相を変えて腕をひったくり、猫の姿になって飛び出していった。息子の小太郎は、母と三毛猫の入れかわりを知らずにいたのだという。この伝説は、国分寺の薬師堂の絵に描かれている。
(和田登、信州の民話伝説集成【東信編】、一草舎出版、2006、小太ばあさん)
行ってみた感想
行った季節が秋だったので、紅葉が綺麗だった。住宅街の中とは思えないような、周囲から隔絶された空間で、和やかな雰囲気だった。民話では、動物も人間と同じように話したり踊ったりして、おもしろいと思った。民話が描かれた薬師堂の絵は、普段は見ることができないそうだ。
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| 投稿者 | ふたば |
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