舌喰池-ため池の物語と景色-

上田市・塩田平にある舌喰池は、雨の少ないこの地域で稲作を成り立たせてきた、暮らしの基盤となるため池である。人びとは水を確保するために池を築き、維持し続けてきたが、その背景には人柱伝説や水神としての河童信仰といった物語が残されている。水は単なる資源ではなく、畏れと祈りの対象でもあった。

現在も行われる雨乞い行事「百八手」は、自然の恵みを願い、共同体で水と向き合ってきた歴史を象徴している。池の静かな水面や周囲の山並みは、そうした人びとの努力や信仰の積み重ねを映し出す景色でもある。舌喰池は、自然環境・生業・信仰が重なり合いながら形づくられてきた場所として、今も塩田平の暮らしと深く結びついている。

登録日:2026-02-03 投稿者:りんご
地区コード上田地域(上田市)
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カテゴリ名地域めぐり・まちあるき