「繭の女神」は、長野県上田市の上田駅に設置された彫刻作品で、かつてこの地域で栄えた養蚕業を象徴しています。1950年の上田駅改装の際、正面の水飲み場の上に設置されました。この像は、戦後の復興期において養蚕業の記憶を蘇らせる目的で制作されたもので、手に蘭を捧げる女神の姿が、上田・小県地方の人々の心に響く存在となりました。
上田市周辺は、かつて日本の蚕糸業の一大拠点として発展し、繭や生糸の生産を通じて地域の経済を支えました。しかし、戦争や時代の変化により蚕糸業は衰退しその全盛期は「戦前の夢」として遠い記憶となりました。「繭の女神」は、かつてこの地域をひとつに結びつけていた養蚕業の繁栄と、それに関わった人々の思いを象徴する彫像です。
その後、駅の改築により像は一時的に姿を消しましたが、1989年(平成元年)、再び公開されました。かつての「糸の道」と呼ばれたその時代の記憶を思い出し、養蚕業がもたらした影響力を振り返るシンボルとして、現在も「繭の女神」は地域の人々に親しまれています。
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| カテゴリ名 | 私の地域探究2024 |
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