まずは塩田平で最も古い木造建築の一つ、中禅寺薬師堂である。 実地調査で撮影した写真を見ると、茅葺き屋根が非常に分厚く、端まで整然と刈り揃えられていることが確認できる。これは近年、大規模な葺き替えや修繕が行われ、地域の手によって良好な保存状態が保たれている証拠である。 デジタルアーカイブ上の明治・昭和期の写真と比較しても、屋根の基本的な形状やボリューム感は驚くほど変わっていない。数百年もの間、風雪に耐えるこの屋根を維持し続けるには莫大なコストと労力を要するが、この「変わらなさ」こそが、地域住民の文化財保護への意識の高さを示していると言える。
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| カテゴリ名 | 私の地域探究2025(信州上田学) |
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