「今、記録しておきたいこの町なみ、歴史的景観」 プロジェクトについて

「今、記録しておきたいこの町なみ、歴史的景観」  プロジェクトについて

趣旨 
 上田市西部地域は、古代、都と東国を結ぶ東山道の東信濃の入口でした。近世は江戸と日本海岸地方を結ぶ北国街道が通る交通の要衝でした。
 近世、この地に上田城を築いた真田氏によって、西部地域は「城下囲い」の集落として山すそのあった集落が城下の西入口に移住させられ、城下の外堀として改修された矢出沢川とともに城下の防備の役割を果たしました。
 洪水によってたびたび被害を受けた千曲川に近い土地は、近世、水害に強い桑が植えられ、養蚕が盛んになりました。岩鼻から吹き込む強い西風は、桑に産み付けられ蚕を殺す蛆蝿の卵を振り落とし良質な桑「歩桑(ぶぐわ)」が育つため、蚕を掛け合わせて「蚕種」をとる蚕種業が盛んになりました。東北地方の養蚕先進地に学んだ上塩尻の蚕種家からは、養蚕技術の改良や啓発、蚕種改良に取り組む先駆者を生まれ、生産が拡大し、明治期になると日本一の蚕種の生産地となりました。生糸の輸出によって日本の近代化の一翼を担った蚕糸業(蚕種・養蚕・製糸・織物)の繁栄は、「蚕都上田」と称されました。第2次世界大戦後、安価な化学繊維が大量に生産されるようになると蚕糸業は衰退し、信州大学繊維学部をその証として残すのみで、その多くは忘れ去られ、失われつつあります。
 逆境をばねに研鑽を深め、生活を豊かにしようと努力してきた先人たちの取り組みの証は、まだ、町なみや民家のたたずまいに残っています。こうした証が消え去る前に、記録として次代に残すことが私たちの課題ではないでしょうか。

登録日:2022-12-20 投稿者:やまさん
地区コード西部地域(全域)
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