太郎山から虚空蔵山につながる稜線の西端が険しい崖となって千曲川に落ちる塩尻岩鼻の上に和合城跡がある。下塩尻の沓掛酒造から600mほど西の登り口には40分の案内板。険しい斜面をジグザグに登り、にっこり岩を過ぎた稜線の手前の緩斜面には、石垣が幾段も組まれ桑畑に利用されていた跡が残る。稜線に出ると右が主稜線で菖蒲平から虚空蔵山へ、峠を前方に下れば40分で坂城の南条へ、和合城跡は左へと案内板が立っている。深い堀切を渡れば、平坦面が四段連なり、西端のひときわ高いところ(654.7m)が城の中心となっている。
この城は、坂城の村上氏が上杉氏を後ろ盾にして上田盆地に進出するため、武田氏側についた真田氏に対抗するため築いた。武田氏滅亡後も、徳川氏を後ろ盾にし上田城を築城を進める真田氏との争いが続いた。北を望めば、坂城の町を挟んで村上氏の葛尾城から戸倉まで、南は上田盆地から東御、小諸、塩田平を遠望でき、見張りと千曲川の狭まる交通の要地を抑える役割を果たしていた。
地区コード | 下塩尻(塩尻地区) |
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投稿者 | やまさん |
管理番号 | 3233 |
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カテゴリ名 | 山城山系 |
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