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上塩尻蚕種製造民家群1 蚕種製造の中心地:上塩尻「大村」

上塩尻蚕種製造民家群1 蚕種製造の中心地:上塩尻「大村」

明治30年発行の「長野県小県郡熱心蚕種製造家一覧」には、上田町を中心に郡下163戸の蚕種製造家の氏名が記載されている。その2/3の107戸は、旧塩尻村(上塩尻58,下塩尻20、秋和29)がしめている。塩尻とともに西部地域に属する(鎌原7,諏訪部2)も加えると上田盆地の西部、千曲川北岸が蚕種製造の中心だったことがわかる。
上塩尻の中でも53戸の蚕種製造家が集中している「大村」(字:北側・南側)は、千曲川と虚空蔵山に挟まれた大沢の扇状地の斜面で、千曲川の洪水を受けにくく、江戸時代には信越、北陸を結ぶ北国街道が通っていた。上塩尻村の中心である「大村」は、扇状地の上部を北国街道が西の扇端部に向かって下り、平坦部を通る国道18号線とがけ下で交わる西端地点を頂点し、東500mの塩尻小学校の西縁とそこから北に向かい北国街道と結ぶ200mほどの道を底辺にする二等辺三角形の狭い地域で、明治20年代の地籍図では100戸ほどの民家が集中している。
写真は、上田市誌「図で見る町や村の移り変わり」(平成10年の撮影)より。⑦が北国街道、⑮塩尻小学校から左手⑦が国道18号、⑮から右上⑦の北国街道の三辺に囲まれた三角形のあたりが上塩尻「大村」。⑧から北陸新幹線の高架がトンネルに入る。

登録日:2022-04-03 投稿者:やまさん
地区コード上塩尻(塩尻地区)
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    投稿者やまさん
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    カテゴリ名蚕種の郷
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