地域のありようは長い間には大きく様変わりします。昔その地域がどうであったのかを確認するにはその当時の資料が欠かせません。人の記憶の中にその様相は残っていても、第三者がそれを確認できるのはデータとして残された何らかの記録です。証言のような言葉(人の記憶)でも補えますが、それを証言してくれる映像なり、道具なり、資料なりがあってその確認ができます。
2019年2月、上塩尻のSさんのお宅を訪問しました。蚕種製造の中心地・上塩尻の古い資料をデジタルアーカイブ化しようというねらいです。
Sさんのお宅にあった一枚の写真に注目。少年たちと大人たちの集合写真です。脱穀作業を共同で行った時の記録と思います。少年たちは国民服を着ています。1940年代前半の撮影ではないかと思われます。その背後に段々畑の桑園がはっきりと写っています。
整然と整地されてよく見えていた段々畑の桑園が70年ぐらいの間に山林と化し、地域の景観から失われたことがよく裏付けられます。今も雪が降ると段々畑の痕跡が姿を現します。
地区コード | 上塩尻(塩尻地区) |
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管理番号 | 3055 |
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カテゴリ名 | 写真記録 |
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