蚕種の里「意見交換会」
まちあるきに続いて、塩尻公民館に場を移してマーティン・モリス先生(千葉大名誉教授)による「英国における古建築の保存と活用」についてのお話があった。
はじめに、日本人には、古いものは、時間がたつとなくなってしまうのが当然というあきらめがある。英国には、古建築と景観を保全・活用するという生活文化があり、保存の対象となっている古建築の数も圧倒的に多い。「古建築に生きている歴史を見ることが、一番の楽しみ。古建築は、私たちのものではない、預かっているものであり、壊さなけれなければ、次代に渡すことができる」という思いで、古い建物を、修復、再生し、住み、活用して保存する活動が活発に行われているとのこと。民家園を作り、各地の代表的な古民家を移築し、保存しています。あとはどうなろうとも知りませんという日本の行政はと景観を守るためには、勝手に改築や増築をしてはならないと行政に相談担当を置く英国とは、大きな相違がある。
上田や塩尻地区には、集中と過密の問題を抱えた都市に比べ、最悪事態が起こった時、拠点として自立できるので未来がある。蚕種製造民家は、自由に使える大きな空間があるので住宅としてだけでなく、アトリエやオフィス、展示スペースなどに活用できる。そうして、伝統的建築の経済価値を上げることが大事。そうすれば伝統的な技術も引き継ぐことができると今後の方向を示していただいた。
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投稿者 | やまさん |
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