塩尻小学校郷土資料館2 養蚕道具(2)

塩尻小学校郷土資料館2 養蚕道具(2)

蚕の飼育にかかわる道具
①さいせい機:カイコは春になり、暖かくなるとふ化する。風穴などを使い低温で保存しておいた種(卵)を、催青機で摂氏25℃に保ってやると11日目には殻を破ってふ化する。
②はきたて羽、はきたてばし:ふ化したばかりの幼虫の体長は3㎜ほど。これを鳥の羽で竹を編んだかごに移すことを「はきたて」という。
③かいこあみ、きゅうそう台、おき棚:カイコは、畳1畳ほどのかいこあみの上でクワを食べて約4週間かけて大きくなる。その間に4回脱皮する。かいこあみは、世話をするとき以外は10段ほどのおき棚に納めておく。
④こすおり機、回転ぞく、けばとり機:4回脱皮してから8日程でクワを食べなくなったカイコは、マユを作らせるために「個室」(ぞく)に入れる。昔はワラを使い、こすおり機で作っていたが、戦後は、厚紙でマス目を作り、中心に棒を通し、回転させる回転ぞくに変った。カイコは、ここで糸をはいて2~3日でマユを作る。マユの中カイコは、2~3日でサナギになる。さらに2週間程で殻を破ってガになるので、この間にマユのケバを取り、繭糸(ケンシ)会社や繭糸市場に持ち込んで売る。
明治の半ば以降、養蚕技術の向上により養蚕農家は、桑の成長や他の農作業と兼ね合いを見ながら、年数回カイコを飼育するようになった。
*春蚕(はるご:5月上中旬から1か月)、夏蚕(なつご:7月上中旬から1か月)、秋蚕(あきご:8月初めから盆過ぎ)、晩秋蚕(ばんしゅうさん:8月下旬、9月上旬から1か月)

登録日:2021-08-12 投稿者:やまさん
地区コード塩尻地区
ハッシュタグ
(キーワード)
    ライセンスこのライセンスは原作についてあなたに対するクレジットの表示を行う限り、あなたの作品をリミックスし、改変し、あなたの作品を使って新しい作品を作ることを許すものです。これはもっとも懐の広いライセンスです。ライセンスされた資料の流通・利用の最大化のためにお勧めしています。 表示(BY)
    投稿者やまさん
    管理番号3138
    カテゴリ名塩尻小学校郷土資料館
    トップにもどる
    地図で見る
    情報を探す
    キーワード
      同じキーワードを持つ記事