①平付枠板、枠板、種紙、たねの黒枠:蚕種は、繭を出荷しないで、マユの殻を破りう化したオスとメスのガを交尾させ、種紙に卵(1匹が500個ほど)を産み付けさせる。明治の中ごろまでは「平づけ」といって半紙大の種紙に80匹ほどのガをはなって自由に産卵させた(1枚に4万個ほど)。明治の中ごろから微粒子病の予防のため、産卵した母ガがわかるように台紙に数字を入れた28のわくを作、一匹ずつわくの中で産卵させる。産卵を終えた母ガを検査し、病気が見つかれば、その数字の蚕種だけ交換する「わくづけ」が広まった。昭和に入ると産卵の終わった台紙を水に浸し、はがれ落ちた卵を乾燥して容器容れて出荷する「バラ蚕種」という製造法も生まれた。
②自動鑑別機、雌雄分離機:大正期になると中国やヨーロッパのカイコとかけあわせて両親の優れた特性を持つカイコ「一代交雑種」を生み出す技術が広まった。ねらい通りに交配させるためには、ガになる前にオスとメスを見分け、分けておく作業が欠かせない。
地区コード | 塩尻地区 |
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投稿者 | やまさん |
管理番号 | 3139 |
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カテゴリ名 | 塩尻小学校郷土資料館 |
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