塩尻小学校郷土資料館6 「蚕都物語」
塩尻地区には江戸時代後期から養蚕、蚕種製造の先駆者が生まれている。中でも養蚕技術書「新撰養蚕秘書(しんせんようさんひしょ)」を著した塚田与右衛門(つかだようえもん1715―1810)。
新品種「信州かなす」を発見し、「蚕かいの学(かいこかいのまなび)」を著わし、養蚕技術者を育成し、組合を作り品質の向上に尽力した藤本善右衛門縄葛(ふじもとぜんえもんつなね1815-1890)。
「養蚕教弘録(ようさんきょうこうろく)」を著わすとともに、かいこの飼育には湿度の加減が難しいことから乾湿計を考案した清水金左衛門(しみずきんざえもん1823-1888)が知られている。3人は時代が近いばかりでなく、その居宅も、北国街道に沿った100メートル四方内に近接している。
①「蚕都物語―蚕種家清水金左衛門の遥かな旅路」(しみず たか著:幻冬舎ルネッサンス)
清水金左衛門の子孫が生家に残る古文書や資料をもとに先駆者の足取りを物語風にまとめたものである。蚕種家の生活や養蚕・蚕種製造の様子、また、家族の役割分担や協力なども丁寧に描かれ、「蚕種の郷」を想像、理解する手引書となろう。
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投稿者 | やまさん |
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