支払い手形と名刺
「揚荷手形 通人馬会所」と書かれた封筒に入っていた、名刺と、手形である。
『なかに木版刷りの未使用の預かり手形が数枚と、中村六左衛門ら3人の名を書いた名刺が数枚入っている。幕末の金沢藩の通し人馬の賃銭の支払い手形である。中村六左衛門ら3人は、金沢藩の参勤交代の通し人馬を請け負っていた。』(覚(預切手記入用紙) | 信州デジタルコモンズ https://www.ro-da.jp/shinshu-dcommons/library/02OD5160890000)
3人分の名前を一枚の紙に書いてあることから、紙が貴重だったのか、一人ひとりが名刺を用意する習慣がなかったのか、この時代の名刺は紙と筆さえあれば直ぐにできてしまうものだったのか、など様々な想像ができる。
また、この名刺は連絡などのために必要だったとされている。その割には住所などの情報が全く載っていないので、この3人の名前がよほど有名だったのか、単に住所を書く習慣がなかったのか、という推測ができる。
連絡用に名刺を封筒に入れておくという使われ方が、現代には見られないものだと感じた。
ハッシュタグ (キーワード) | |
---|
ライセンス | 表示(BY) |
---|
投稿者 | かに |
---|