戦前と戦後の北海道新聞における文化の移り変わり
まず初めに何故北海道新聞で文化の移り変わりを調べたかったのかというと西塩田時報で様々な大正から昭和にかけての記事を閲覧していた際に自分の地元ではどのように変化していったのか素直に興味を持ったからだ。
そこで今回は現代の北海道新聞と昔の戦前の新聞を用いて文化をそれぞれ比較しようと思う。
比較する新聞の年は1942年と2020年だ。北海道新聞は1942年に創刊された。1942年といえば日本は第二次世界大戦中であり、アメリカと戦っていた時期であった。実際の記事を見てみるとそれが伺える。下方に「アメリカの焦燥」と書かれた項目がある。当時の日本がアメリカを牽制していたのが分かる。さらに、「戰」や「諸勅令」といった今となっては使われなくなった漢字や表現が使われている。ここからも北海道での戦時中の緊張感が伝わってくる。対して2020年の記事では当然の如く、戦争を彷彿とさせるような言葉は見当たらなく、旧字体も存在しない。ただ、2020年はコロナ禍の最中だったこともあり政府が一丸となって対策に講じていた、大変な年であった。ここでも戦前とはベクトルは違ってくるが、紙面から緊張感はありありと伝わってくる。
まとめとしては1942年から2020年のおよそ80年にかけて語彙の変化や外国との接し方については変化は見られた。しかし、時代は変わってもその時の問題に悩まされている姿はそれほど変化は見られなかった。2020年から4年たった2024年現在では徐々にコロナウイルスの脅威が落ち着いている様子が伺えるが、それでも日本に多大な課題があるのは間違いない。これから先、こうした問題にどう対処していくのかが鍵となりそうだ。
▼この記事は以下から参照できます。
北海道新聞NIE
https://nie.hokkaido-np.co.jp/gallery/
北海道新聞<札幌アーカイブス1922-2022>㊹ 新型コロナ拡大で緊急事態宣言(2020年4月17日1面)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/778949
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投稿者 | ウェグ |
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