本来常田製糸場を訪れるつもりだったのですが閉館時間が過ぎてしまい、「手織り上田紬小岩井工房」に向かいました。西上田駅から国道のそばを通り、小道に入った先にありました。遅い時間に訪れたのにも関わらず、ご丁寧に案内してもらい、二階にある機織り機も見学させてもらいました。
上田紬は結城紬(茨城県結城市を中心)と大島紬(鹿児島県奄美大島の奄美市名瀬地区を中心)に並ぶ日本三大紬に選ばれており、丈夫かつしなやかで縦糸と横糸の重なりによって多様な柄や色合いを生み出すのが特徴とされています。
入ってすぐ左側には買い物ができるスペースがとられています。そこで様々な話をお聞きしましたが、中でも小岩井工房の方が考えられたという「りんご染め」の上田紬がとても興味深かったです。りんごの品種と媒染の組み合わせによって色味が異なるらしく、鉄を用いた場合はグレーを出すことができるとおっしゃっていました。また、上田城の桜で染められた着物の生地も見せていただき、とても優しい色合いで和やかな気持ちになりました。さらに、売り物として着物の需要が減っていることから印鑑ケース・しおり・ポーチ・ネクタイ・ストラップ⋯⋯等、普段使いしやすい小物類にシフトするなどして時代に合わせた新たな試みがなされていることが分かりました。
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投稿者 | タケノコ |
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カテゴリ名 | 2022信州上田学テキスト |
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