藤本善右衛門(昌信・保右・縄葛)
「上田を支えた人々 上田人物伝 藤本善右衛門(昌信・保右・縄葛)」
https://museum.umic.jp/jinbutu/data/028.html
(上田市マルチメディア情報センター)
ネットで藤本善右衛門を検索すると参照ページは意外に少なく、現時点ではWikipediaにすら記載されていません。ほぼ唯一、内容を知ることができるのがこの記事です。説明文は『上田市誌第28巻』の「藤本善右衛門」を要約した内容になっています。
「上田地方を蚕種製造の全国的な中心地に発展させた功労者」として紹介されています。藤本善右衛門は蚕種製造を営んでいた上塩尻の佐藤本家の当主の襲名です。代々の当主のうち、特に業績のあった昌信(1722-1773)、保右(1793-1865)、縄葛(1815-1890)が紹介されています。
縄葛は1845年、蚕種の新品種「掛合」を育成し「明治初年の蚕種輸出の大変盛んだった時期に大流行した品種」となりました。教養もあり、蔵書6千冊は後に上田市立図書館に寄贈され、『続錦雑誌』89冊は隠居後に誌したものです。
【参考文献】
『上田市誌第28巻 明日をひらいた上田の人びと』pp202-203
《混同されやすい代々の藤本善右衛門》
桂木恵さん(上田小県近現代史研究会)は、佐藤本家の当主は代々藤本善右衛門を名乗ったので、代々の善右衛門が混同されていると指摘しています。