大正8年(1919年)に泉田村に提出された、鉄道敷設に関する意見書の内容を
まず前置きとしては、
・上田松本間はもともと2つの県道で旅客や貨物の輸送が盛んだったが、信越本線と篠ノ井線ができたことによって衰退した。
・世の時勢が交通機関の発展を促している
ということが述べられている。
この路線が開通した時のメリットとしては、
・沿線に浅間温泉、別所温泉、田沢温泉、沓掛温泉などの年間の観光客が10万人を超える観光資源がある
・沿線に石炭などの特産品が少なからずある
・信越本線と篠ノ井線の半分の距離しかない
(関東と濃尾地方の連絡にも大きな利点がある)
・篠ノ井線が塩沢の辺りなどで地盤崩壊が起きるときにバイパスとして機能する
(軍事的にも利点である)
ことが挙げられている。
当時沿線で石炭の採掘がおこなわれていたというのは個人的には衝撃であった。
地区コード | 上田市 |
---|
管理番号 | 2494 |
---|
カテゴリ名 | 公文書利用地域学講座 |
---|