上田の都市開発について(前川課題発見ゼミ)
私は、上田の探検を通して、上田は細い道が多いことや、郊外に市街地が拡散していることが課題であると感じた。これらの問題の解決方法の一つとして、道路交通網の整備や区画の見直しといった大規模な都市開発が不可欠だと考えた。
そこで、近年急速に都市開発がなされ、区画が整理された佐久平と交えて、上田の行っていくべき都市開発の在り方について考えた。
佐久平はかつて田園風景の広がる盆地であったが、新幹線の開通により急速な発展を遂げたことは周知の事実である。一般的に、新幹線の開通に伴う佐久平の都市開発は、成功例の一つだといわれている。
だが、この急激な発展によって生まれた弊害もある。その弊害は、佐久市の岩村田地区に顕著に表れている。岩村田はかつて佐久市の中心市街地であった。しかし、新幹線の駅が少し離れた佐久平に建設されると、佐久平駅周辺は急速に開発された。それによって、街の中心が徐々に佐久平に移り、岩村田地区の発展が止まってしまったのだ。
この事例を同じく新幹線が開通した上田に当てはめて考えてみる。上田の場合は街の中心部にある上田駅に新幹線を開通させた。街の中心部が移り変わることがなかったため、新幹線の開通による弊害を受けた地域はないといえるだろう。そのため、上田城などは廃れることなく、現在も上田のシンボルであり続けている。
人口が増えない限りは、別の地域が発展すると必ず廃れる地域が生まれる。上田では文化的な価値を持った建物が数多く存在する。それらを廃れさせないためには、上田の中心市街地を守っていく必要があるのだ。上田のアイデンティティである、歴史を感じる風景を守りながらの都市開発が重要となっていくだろう。
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投稿者 | かなむ |
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