物を大切にする文化
昨日、藤本産業歴史館を訪れました。当時の蚕業の様子を実際に建物を見ることで、状況をイメージすることが出来ました。
ここは佐藤宗家の蚕室です。年季が入っているため、建物自体も補強でしょうか…?工事を行っていました。
中を見学していると、壁紙がはがれていたのを見つけました。よくよく見てみると、文字が書かれています。
どうやら書物のようです。
写真に撮り、どのようなことが書かれているか画像検索してみると…。
「通商条約廃棄ヲ通告シ目下外交…」
→ 七日中通商条約改訂問題 ?
もしあっているとするならば、記事は昭和3年頃のもの、約96年前のものです。
昔は紙が貴重であったそう。使わなくなった本を壁紙として利用する、昔の方の「物を大切にする精神」が感じられます。
モノが多くあふれかえっている現代において、小さなものでも「何かに使えないか?」と考える姿勢、まさに問題解決・課題解決の姿だと感じました。
是非小・中学生に、こういったことを考えてもらえればと思います。今そこにあるモノの背景というか、なぜそうなっているのか?
疑問を持ち始めると、いろいろな発見や時代背景、当時の人々の暮らしなどが見えてくるかもしれません。
このようなきっかけ作りから、探求的な学び・主体的な学びに結び付けるアプローチが出来れば…と考えます。