6.若者に蚕を知ってもらうには
これまで蚕について様々なトピックを紹介してきましたが、蚕糸業の衰退を止めるためには若者の力が必要不可欠です。
若者に蚕を知ってもらうための策を幾つか考えました。
5の記事で紹介した蚕糸を使ったアートを通して蚕を知ってもらう策。
近年、SNSの普及に伴い若者の影響力が絶大的な権限を得ています。日本の世の中の流行は若者のスマホの中から始まっていて、何気ない投稿がその年の流行を決めるとも言われています。
SNSに蚕を使ったアートを載せたり、アリオやサントミューゼなどの大型施設で展示会をするなど人の目に触れさせるようにしなければならないと感じました。
蚕の飼育を流行にする案。
蚕という虫は品種改良されたため、人の管理がないと生きられません。そのデメリットを逆手にとって若い人が蚕を飼育しやすいように飼育キットを販売し、蚕に触れてもらうという考えです。
蚕は全体的に白く、丸いことから虫の中でもダントツで可愛いです。また、羽が生えていますが飛べないので脱走の危険性もなく2週間という短期間で寿命を終えます。
そして繭と卵を残すのでその後の楽しみも味わえるような飼育キットを販売し、蚕を少しでも知ってもらうという考えです。
小学校に蚕の紹介をしに行く案
長野県の小学校では授業で蚕に触れる地域もあるそうです。
私は愛知県出身ですが蚕について学校で習ったことはなく、大学で常田館製糸場を見学するまでは全く興味がありませんでした。
幼少期に蚕に触れることにより、蚕がどのような生物でどういった産業に繋がるのかを学び、蚕について少しでも知ってもらえる機会を増やすのが目的です。子供が知ることによりその親にももしかしたら知ってもらえるかもしれません。
これまでに3つの策を考えましたが、信州上田にあるサントミューゼは江戸時代から明治に上田が蚕都と呼ばれていたことに由来しています。
そんな蚕糸業が栄えていた上田地域ですら蚕を具体的に知っている人はあまりいません。
若者に蚕について少しでも触れてもらう機会を増やすことが蚕糸業を継承していく鍵になると考えます。
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投稿者 | じゅ |
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