擬洋風建築を残し続けるために
擬洋風建築は幕末から明治頃にかけて日本の各地で建築された、日本の大工らが西洋風の建物を見様見真似で建てた西洋風の建築物であり、和洋折衷、様々な意匠や工法が混じった建築物は、文明開化、近代化の象徴的な存在です。しかし、現在その多くは取り壊しや火災などで失ってしまっています。この数少ない重要な建物を残すため、多くの人に魅力を知ってもらうことが重要だと思いました。
その魅力の一つは石の再現です。壁面の出隅は「隅石積」を、壁に漆喰を塗ることで模しています。木造建築でありながら、石造の建築に見せかけるという面白さと知恵を感じます。
もう一つの魅力は独自性です。玄関に唐破風屋根を設けられていたり、天井の飾りに、波に千鳥、松竹梅、菊などが描かれていたりして、洋風に見せながら和の要素を含む和洋折衷ながら、独自の創意工夫や大工の遊び心が盛り込まれています。
西洋の建物を日本の文化や技術で表現して、この擬洋風建築という新しい様式を誕生させました。建物によってもそれぞれの魅力があって、比べたりすると面白さが分かるかもしれません。色々な場所に広告を貼ったり、ネット広告でこの日本独自の建築を認知してもらい、国内外多くの人に興味を持ってもらうことで、話題に上がり、擬洋風建築を残し続けられると思います。
参考文献
「現代の建築の始まり…江戸の技を受け継ぐ大工が作った日本のヨーロッパとは?【建築の話】」https://love-spo.com/books/kentiku016.html
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投稿者 | 宮下 |
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