NPO糸のまち・こもろプロジェクト代表の清水寛美さんが中心となり企画展示「渋澤栄一と小諸商人」を小諸本町のゆもと京都屋呉服店で開いています。7/3、会場を訪れ清水さんをはじめ関係の方々とお会いしてきました。
清水さんは、長年、小諸の蚕糸業や着物と関わる探求をされてきました。関係の資料も収集され、唯一無二の一次資料も相当数あります。さまざまな文献・論文等から小諸と関わりのある情報源を渉猟され、カテゴリ別に分けて展示構成をされています。何と言っても驚くのは資料の物量と展示構成のキュレーション力。博物館の学芸員でもここまで探求しキュレートできるものでもありません。一個人がこれだけのキュレーションをされたことが驚きです。
展示のコーナーは次のように構成しています。
●製糸業コーナー
●絹業コーナー
●繭クラフトコーナー
●蚕種製造業コーナー
●風穴貯蔵業コーナー
●その他
惜しむらくは物理的な会場の期限付きの展示に留まらざるを得ないこと。これらの展示をデジタル化しネット展示に変えたら、地元小諸だけでなく、全国から永続的に見ていただけるスーパーパブリックな展示に一変します。GIGAスクールでの子どもたちの地域学習の情報源ともなります。この展示会で開示されているキュレーションの成果は、誰もがこれぐらいの探求ができるという可能性を示しており、かつ、ネット×デジタルという現代のメディア環境に置かれることにより各段にその存在感を放つものに高められる可能性が開かれるということです。
知識循環型社会へと社会全体がパラダイムシフトする現在、これからの知識循環を実践するモデルとしても多くの方に参照してもらいたいキュレーションの実践事例です。
地区コード | 小諸市 |
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管理番号 | 3002 |
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カテゴリ名 | 地域の記録 |
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