別所温泉を知れる別所温泉センター
今回は、北向き観音付近にある、別所温泉センターを訪れた。石碑には「別所村役場跡」と書かれていた。建物の外観が、倉澤家蚕室と似ているように感じる。
三階建ての建物で、一階にある温泉歴史資料展示室は、入場無料で開放されているため、誰でも気軽に立ち寄れる。
温泉の歴史にまつわる資料だけでなく、塩田平の縄文~平安時代の石器・土器などが展示されていた。他にも岳の幟や、別所温泉の蚕糸業の説明もあり、さまざまなことを学ぶことができる。
以下は、氷沢風穴についての歴史資料をまとめたものである。
1877年以前:すでに風穴があった。最初の穴蔵は1871年創設したという記録もある。
1894年 :倉澤運平、他三名を世話人とし、別所村役場に新しい風穴建設願書を提出、塩田の蚕種家組合である共全会が総額24円40銭を出資して新たに1基の風穴を新築した。
1906年 :「長野県風穴調べ」によると、
・間口9尺(2.7m)奥行14尺(5.2m)可能(蚕種)貯蔵枚数25,000枚
・試用期間は2月初旬から7月下旬まで
1904・1905年まで:長野県下の風穴全盛時代。
1918年 :この頃から風穴の預け入れ者が漸減する。
1928年以降:冷蔵庫の出現により、ほとんど廃止された。
以上のことから、冷蔵設備ができる前、天然の冷蔵庫である風穴は、蚕種の生産量を増やすのに活躍したことがわかる。
観光する前に訪れ、情報を得るのに利用するとよいと思った。
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投稿者 | もも |
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