桑折における養蚕業②

現在桑折町では製糸業は営まれていません。しかし、いくつか名残りのある場所を発見したのでそれについて述べていきます。

まず、桑折町における養蚕業①で触れた郡是製糸工場ですが平成15年に建物が解体された後、東日本大震災の災害公営住宅が建てられています。郡是製糸工場時代の面影は庭園の一角にある「多行松」のみになってしまいましたが、「桑折町蚕糸記念公園」と名を付け、養蚕業によって繫栄した歴史を伝え、町民や来訪者の交流の場になることを願って新たに公園として再生されました。また、桑折町の伊達崎と呼ばれる地区にはかつて養蚕家だった大きな家が見られる他、桑折町の本町通りにある商店街には繭を取り扱う問屋である蚕問屋が今でも残されています。そして、実際に私が通っていた醸芳中学校では校章に桑の葉が用いられていました。現在ある校舎は新築移転されたものですが、旧校舎時代に桑の葉を育てる桑畑が多く存在していたことから地域産業の誇りとして桑の葉がデザインされたといいます。加えて、校舎の敷地内には町の歴史を忘れないでほしいという思いからしだれ桑が植樹されています。

登録日:2022-11-30 投稿者:タケノコ
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