elaboration探求まとめ

上田城と地元の松本城を比較し、松本城が地元の人から愛され誇られているのかを探求した。
前提として、天守閣の有無は割愛させてもらいこの探求テーマを考えた。
上田城と松本城の魅力の比較について主に２つ挙げる。
一つはイベントの豊富さである。
まず、松本城は春夏秋冬でイベントが設けられている。2022年に松本城で行われたイベントを調べていくと
春のイベントは「夜桜会」、「桜並木　光の回廊」をはじめとする5つ。
夏のイベントは「太鼓祭り」、「和服来場者入場無料事業」などの計３つ。
秋では「そば祭り」と「お城祭り」の２つ。
冬は、「冬囲い」、「氷彫フェスティバル」をはじめとする６つ。
四季折々のイベントが合計で16件も催されている。
県外の人だけでなく、地元の我々も訪れる機会が多くそのため、自信をもって松本城を周囲に押し出すことができる。
その反面上田城はどうだろうか。
2022年のイベントは4月と11月のみで、4月は上田城千本
桜祭り、上田城情報・春便りのページ、千本桜のライトアップの3つ。
11月では上田城紅葉祭り、上田真田まつりの合計5件である。

二つ目の理由は魅力を伝播させる工夫である。
松本城は通年で、夜になるとライトアップが行われる。
冬には松本城付近に幾千ものイルミネーションが点灯され松本城の敷地内でなくても松本城付近には足を運ぶきっかけになる。
ここで伝播の核となる若者のSNS投稿が起こる。
そして、それを見た若者も訪れる。その結果相対的に松本城が普及すると考えられる。

一方の上田城は、通年でも、季節限定でも松本城のような工夫は見られない。
一概にも工夫がないとは言えない。行政や財政の問題も関わってくる。
しかし、少なからず松本城を魅せようとする市の工夫が施されているのは間違いない。

これら二つの差が、松本城と上田城に対する地元の人々の愛と誇りの差につながっているのではないかと考えた。
つまり、elaborationするためには、イベントをフルシーズンで行い、
それ以外にも通年や季節限定で上田城、またはその付近に人が訪れる工夫が必要である。