学生と旧常田館製糸場を見学

2018/05/10午後、１年生のゼミで「上田まちなか探検」を実施しました。最初の約１時間、常田館製糸場を見学しました。常田館製糸場は製糸工場の産業遺産で、笠原工業が管理しています。重要文化財に指定されています。２年前の2016年、天皇皇后両陛下が視察で訪問されました。

蚕都上田の中でも常田館製糸場は代表的な上田の製糸場です。1900年に創業しています。歴史ある産業遺産であるにもかかわらず、上田の地元住民でも知らない方が多い。

見学当日、笠原工業の笠原会長が１年生１７人に対応をしてくださいました。次世代を担う若い学生たちへの産業文化の伝承というミッションをお感じになってのことと思います。蚕糸業のことを平易に手短に解説をされ、皇后陛下とのお約束だからと、皇室の養蚕に関するビデオを見せていただきました。

私もその状況に思わずうなったところがあります。蚕糸業を若い世代にどう感じてもらうかは実は難しい課題です。皇室で皇后陛下が養蚕をされているという話題は誰もが養蚕に対する認識を改める契機となります。「蚕都上田の歴史」のようなビデオだとすると、お勉強っぽくなります。その点で、上田と一見関係のない皇室の養蚕はある種のインパクトで心に染みていくものがあります。学生たちがインタレストを持って見ている様子でした。確かに伝わるものがある。地域の歴史・文化の伝承の可能性が手応えとして伝わってきました

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投稿者	ミッチー