地域探検 別所線の歴史から地域とのつながりを知る

日付:2022年度 後期 作成者:つむぎ

 別所線を実際に利用したり、調べたりすることでこれまでの歴史やあった出来事から地域でどのように親しまれているのか、地域住民の生活の中で利用されているのかをまとめました。  上田駅と別所温泉駅、切符や周りの施設や別所線の車両などについて理解を深めてより魅力を知っていただけたらうれしいです。

★クリップ

災害と別所線について

災害と別所線について

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 今ある別所線の下之郷駅には昔、西丸子までつながる西丸子線がありました。チンチン電車やマッチ箱電車などの愛称で呼ばれ、通勤や通学時には混み合っていたそうです。しかし、昭和36年の梅雨前線豪雨によってトンネルや鉄橋などの破損し、電車の通行を休止するとともに、バス通行に変わり、昭和38年には廃止となってしまいました。
現在の別所線も2019年の台風19号による豪雨で千曲川にかかる千曲川橋梁が崩落して一部区間の運休が続き、一時期はバスで補っていたことがありました。
そのような状態だった別所線が廃止とならず全線復活して、今も鉄道として運行していることは素晴らしいことだと思います。
ローカル線が大災害によって、廃止になってしまうということは多くあり、そのたびに本当に鉄道として必要かどうか問われますが、地域の特色や個性を大事にしていきたいですね。


別所線のれいんどりーむ号

別所線のれいんどりーむ号

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 別所線の車両についてです。
別所線は側面に丸窓を持つ丸窓電車が走っていたこで知られ、丸窓は路線を象徴する特徴になっています。
平成17年2月には丸窓ラッピング電車の愛称が募集され、全国から250通の応募をもらいました。選考した結果、多くの人に夢を与えながら、ずっと走り続けて欲しいという思いからまるまどりーむ号になり上田駅で命名式が行われました。
 現在では、信州上田日本遺産のラッピングがされたれいんどりーむ号も運用されている様子を見ることが出来ます。上田市の日本遺産のデザインとして、塩田平の歴史・文化の一つである雨乞いの儀式にちなんだ、塩田平に進む龍が表現されています。鉄道に親しみが持ちやすい愛称を募集したり、地域にちなんだデザインがされたりしている様子から地域住民に密着した鉄道だと感じました。


別所線再生支援の取り組み①

別所線再生支援の取り組み①

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 別所線の車内や上田駅、別所温泉駅などでは、子ども達の応援の声を見かけることが多く実際に小学生が別所線にのって、地域交流をしている様子を感じます。
 駅長による車内のハーモニカ演奏や貸し切りライブなどが行われその際の感想が上田駅にはられている様子を見ることが出来ました。別所線の100周年の際には、SNSにテレビに人気のハラミちゃんが祝福するピアノ演奏を披露していただいたそうです。音楽を通して別所線を応援したり、地域の人々がつながったりしている様子が見えとても温かい気持ちになりました。小さなことでも地域の方々が別所線を大事にしている様子が見えて愛されていることを感じることが出来ました。


別所線再生支援の取り組み②

別所線再生支援の取り組み②

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 別所線では温泉駅前に移転した日帰り温泉施設あいそめの湯に併せ、別所線往復乗車券と入浴券をセットにしたお得な切符を販売されています。他にも一日フリーきっぷ、外湯入浴券付き切符、別所線・信州上田レイライン線電車・バスフリーきっぷなどがあります。
また、別所線の上田駅から別所線までの11.6㎞のうち、下之郷から別所温泉まではまるでレイラインに沿っているかのように見えることから、信州上田レイライン線の時刻表が上田駅にも張られている様子を見かけました。
地域の特性を最大限に活かすための鉄道の運営が盛んにされており、それが地域活性化や別所線再生支援にもつながっていくと思います。


信州上田レイライン線について

信州上田レイライン線について

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日本遺産のレイラインを見に行くことが出来るようにレイライン線の時刻表が出されています。
電車から下之郷駅でバスに乗り換えることでレイラインを楽しめるようになっていて、上田駅からどの時間で出発して到着するのかわかりやすく書かれています。
また、切符についても窓口に相談することが出来るようになっています。


別所温泉駅の様子

別所温泉駅の様子

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別所温泉駅の様子

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別所温泉駅の様子

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別所線の最終地点である別所温泉駅の様々な写真です。
 降りた際にすぐ見える改札前の別所線の写真は、切符を買った際にもらえるクリアファイルと同じ構図になっていて趣を感じる事が出来ます。
外側からでも別所温泉駅であると分かるように駅名が掲げられていてわかりやすくなっています。

また、改札の手前には看板が立っており、一緒に写真を撮る事が出来るようになっていて、別所線の近くに何があるのかなども絵を交えて書かれています。


鉄道施設としての別所線

鉄道施設としての別所線

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写真の通りに別所温泉駅では、日本遺産の別所線の鉄道施設としての説明看板が立てられています。
上田から別所温泉までの路線は大正10年(1921年)に開通したと書かれています。
また、真っ赤な鉄橋である千曲川橋梁(きょうりょう)は224メートルの長さであったそうです。
中塩田駅や別所温泉駅など駅舎に近代の趣が残っている様子が見る事が出来ます。


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