第17号『蚕都上田を築き支えた人びと』
2009年、『蚕都上田ものがたり』を発刊した後で新たに課題となったことは、「蚕都上田」がどんなに多くの人々によって築かれ支えられてきたか、ということでした。
そこで私たちは蚕糸業を ①蚕種製造販売 ②生糸販売と製糸 ③養蚕 の3部門に分けて、それぞれの分野で活躍した人々を研究してまとめました。それぞれの分野で活躍した著名人はかなりの数に上るので各人最大2ページにして、なるべく多くの人々を紹介しました。
著名人の一部を紹介すると、蚕種業の藤本善右衛門・清水金左衛門・塚田与右衛門や小田中源右衛門・倉沢運平、生糸販売の吉池一族、製糸では依田社の下村亀三郎・工藤善助、笠原製糸の笠原一族、信濃絹糸紡績の金子行徳・八郎親子、教育研究分野では小県蚕業学校長三好米熊・上田蚕糸専門学校長針塚長太郎、文化面では上田自由大学設立に関わった金井正・山越脩蔵・猪坂直一、児童自由画運動の山本鼎、政治面では佐藤八郎右衛門・馬場歳次、交通ネットワークでは小島大治郎などです。
さらに、このような著名人だけでなく、養蚕を支えたり、雌雄鑑別を担当した女性たちや養蚕教師などを取り上げた点も本書の特徴です。