こたのサイト

1/12日 調査まとめ

上田と「山本鼎」
自由画運動
山本鼎(やまもと かなえ)は愛知県岡崎市出身の画家であると共に、上田を拠点に「自由画運動」「農民美術運動」の先駆けとなった人物である。愛知県出身の山本であるが、父親が小県郡神川村大屋(現在の上田市大屋)に病院を開業したことをきっかけに上田と縁を持つこととなる。1912年にフランスに5年間の留学へ向かった山本は、日本に帰国後、児童画の改革を目指した運動を起こした。山本の言葉に「自分が直接感じたものが尊い」というものがあるが、当時の児童画の指導方法は「お手本の模写」が主流であった。山本はこれに対し、絵の技術や方法が重要なのではなく、自分の目で見た物、感じた物を描くことが児童の発達にとって大切であると説き、1919年に神川小学校で第一回児童自由画展覧会が開催され、自由画教育は全国へ広まることとなった。現在でも上田市神川小学校には、山本鼎を顕彰する「山本鼎先生の部屋」があり、昭和初期の子どもたちが描いた作品が大切に保管されている。
「クレパス」の誕生
余談になるが、「クーピーペンシル」でお馴染みの株式会社サクラクレパスが「棒状絵の具の大革命」と呼ばれた「クレパス」を生み出したのは、山本鼎による「子どもたちのために安価で鮮やかな描画材料を」という言葉に心を打たれたことが誕生のきっかけであるとされている。

参考サイト(すべて2023年1月12日閲覧)

上田を支えた人物
https://museum.umic.jp/jinbutu/data/032.html

山本鼎アーカイブズ
https://museum.umic.jp/yamamotokanae/

神川小学校 昭和初期の子供たちの絵
https://museum.umic.jp/kangawa/

株式会社サクラクレパス
https://www.craypas.co.jp/company/ideology/

登録日:2023-01-12 投稿者:こた
ハッシュタグ
(キーワード)
    ライセンスこのライセンスは原作についてあなたに対するクレジットの表示を行う限り、あなたの作品をリミックスし、改変し、あなたの作品を使って新しい作品を作ることを許すものです。これはもっとも懐の広いライセンスです。ライセンスされた資料の流通・利用の最大化のためにお勧めしています。 表示(BY)
    投稿者こた
    管理番号19
    カテゴリ名地域の記録
    地図で見る
    情報を探す
    キーワード
      同じキーワードを持つ記事