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3424
SKFのチケット販売上田会場2008/05/24
2008/05/24の記録。 毎年松本で開催される「サイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)」(現在は「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」)はクラシック音楽の催しとしては人気が高く、チケット販売初日、長野県内の5つある販売会場にはどこにも長蛇の列が出来ていました。指揮者・小澤征爾さんの人気によるところが大きい。松本会場は前日からテントを持ち込み列をつくる「テント村」が出来ることがマスコミで取り上げられ話題となっていました。 上田の場合は、徹夜をして並ばなくていいように市民有志が販売初日の数日前から整理券を配り、順番を確保できる「上田方式」が取られていました。松本に比べると上田は整理の運営が合理的でクールです。主催者とは関わりなく市民有志が行っていたことも上田ならではのグッドプラクティスでした
2024-02-07
3423
旧上田一中跡2008/05/24
2008/05/24の記録。 ツルヤ上田中央店と健康プラザうえだのある場所は旧上田一中の跡地でした。校舎が取り壊された後、2008年頃は空き地になっていました。駐車場、子どもがスポーツを楽しめるグラウンドになっていました。その奥は長野県の合同庁舎になります。体育館、音楽室の建物はこの時点では壊されずにあり、子ども劇場で使われていたようです。 都市環境から昔の記憶が遠のいていきます。
2024-02-07
3371
京都国立博物館、文化的景観の借景
★
京都国立博物館/特別展「東福寺」
東洋音楽学会が京都で開催されたことのついでに京都をプチ観光してきました。ちょうど紅葉真っ盛りの観光シーズンの土日と重なり、京都は物凄い数の観光客で溢れていました。外国人観光客の多さが特に目を引きます。 問題はキャリーケースの置き場がないこと。京都駅にも各所にコインロッカーはありますが、全て塞がっていました。キャリケースを持ったまま、観光に出かけるには限界があり、プランBに変更。キャリーケースをガラガラ引っ張ったままで行けるところまでウォーキングするプラン。目的地を京都国立博物館に定め、市内のぶらぶらウォーキングも楽しみました。京都駅から徒歩23分です。ぶらぶら歩くにはほどよい距離。 京都国立
2023-11-20
3370
東洋音楽学会で学際的交流、偏在知を遍在に変える
★
東洋音楽学会第74回大会
11/18-19の2日間、京都教育大学を会場に開催された東洋音楽学会第74回大会に参加してきました。初日の「京都の六斎念仏公演」は大変興味深いものでした。地元伏見桃山で伝承されている「六斎念仏」が披露されました。無形的な民俗文化は継承がされにくいだけでなく、その可視化・共有も極めてしにくい課題があります。民俗学者の柳田國男が全国に偏在する文化を可視化・共有するのが民俗学であると生前に発言をしていました。だから民俗学は面白い、と。デジタルな時代になり、やっとそれが民俗学を超え、やろうと思えば実現できる社会に変容しつつあるという社会状況の深化を想起しました。地域に偏在していた知・リソースを遍在する関係に変えるのが、私たちが今取り組んでい
2023-11-20
3331
記憶の現前化-画像は記憶を補う外在的記録
旅と音楽、旅と音
日頃からデジカメで何かと日々のことを撮り溜めています。撮ったものをほんのごく一部はSNSなどにアウトプット化することはありますが、圧倒的大多数の画像はPCの外付HDD内に保存したままになっています。よほどのことがない限り、それを取り出しふり返ることもありません。しかし個人の記憶のアーカイブとしてはかけがえのないものです。10年、20年経った時、画像を見ることにより、記憶が甦ってきます。自分の記憶の外部装置である画像の効用です。この現象、作用を「記憶の現前化」と呼んできました。その時の記憶が画像をトリガーに引き出されてきます。「画像は記憶を補う外在的記録」です。 写真を撮ることも不自由だった時代、記憶は脳内にしかなく、結果的
2023-09-15
3325
東京藝術大学の大学史史料室訪問
日本の近代音楽は文部省の音楽取調掛に始まります。後に東京音楽学校となり、戦後、東京藝術大学に。日本の音楽教育、音楽文化の源泉と言っても過言ではありません。音楽の記憶・記録がこの大学に詰まっています。7/4、大学史史料室を訪問し、史料室も見せていただき、関係の方々とも情報交換をしました。 アーカイブ系のセクションが未来創造継承センターに再編されたことも知りました。 《
「未来」のために「過去」を創造する。
》 なんと逆説的なアート的表現でしょう。アーカイブの本質と言ってもよいことです。
2023-08-24
3303
八ヶ岳高原、カラマツ林の遊歩道
八ヶ岳高原音楽堂の駐車場から音楽堂までカラマツ林の中の遊歩道が数百メートル続いています。遊歩道を進み、カラマツ林の自然を満喫しながら音楽堂へ。まだ新芽も出ていないので森の中は遠くまで見通せます。樹木もカラマツばかりでなくそれぞれに異なります。自然環境の恵みをいやおうなしに感じました。雨降りにもかかわらず得難い体験をしました。また来てカラマツ林の自然を満喫したい!
2023-04-17
3302
八ヶ岳高原、大自然の中の音楽堂
4/15、八ヶ岳高原音楽堂へ荘村清志さんのギター演奏を聴きに行ってきました。カラマツ林の中を散策して目的地の音楽堂にたどり着きました。 あいにくの雨天ながら、それを補って有り余るほどの自然の素晴らしさを満喫。加えてそれが満足度の高い文化的な環境となっていることに感動しました。 カラマツ林の自然環境がステージの空間と一体化し、音楽を堪能できることの幸せを実感しました。訪れている人々の文化的なクラスが違うことも感じました。ヨーロッパでは当たり前なのか、日本では体験できない音楽堂のコンセプト、設計にも感心をします。自然を生かしたこのような広大な自然環境も得難いものです。天候のよい時に、また季節を変えて訪れてみたい。
2023-04-16
3301
八ヶ岳高原で鹿に出会う
4/15、八ヶ岳高原音楽堂からの帰り、高原の森をファミリーで移動している鹿と出会いました。この森は南牧村にあり「八ヶ岳高原海の口自然郷」と呼ぶようです。リゾート地の広大な森が広がっています。ネットに出ている情報を見ると、鹿はよく見かけるらしい。この日、2組の鹿のファミリーを目撃しました。
2023-04-16
3222
草津アカデミー2022コンサートを聴く#2
「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル2022」は8/30が最終日。クロージングコンサートを聴きに出かけました。上田からは約90分で草津に着きます。会場に着くなりアルプホルンの演奏での出迎えを受けました。コンサートが終わり、帰りの頃にはさすがに高原らしく周囲がフォギーになっていました。黄泉の国に入り込んでしまったかのようです。 この日はロッシーニの作品が主。シェーンベルク編曲の『セビリアの理髪師』からのピアノ4手連弾の編曲作品3曲は出色でした。ピアノ連弾の演奏も素晴らしい。サン=サーンスの『ピアノ五重奏曲』は初めて聴く曲。こんなにいい曲を書く方だったのかとサン=サーンス再発見でした。 <クロージング・コンサート 曲目と演奏者> (1) ロッシーニ:序曲~歌劇『アルジェのイタリア女』より
2022-09-03
3218
草津アカデミー2022コンサートを聴く#1
「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」を今年も聴きに行きました。今回は第42回、テーマは「ロッシーニ生誕230年~その時代のヨーロッパ」。 はあ、そうですか。 →
草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
聴きに行ったのは8/26(金)のプログラム「カリーン・アダム ヴァイオリン ・リサイタル フランク&コルンゴルトのソナタ」です。 草津でアルプホルンの演奏。まるでスイスのごとく。ホテルの送迎もあり。リゾート気分で温泉ばかりでなくコンサートまで堪能できるプチ贅沢の催しにもなっています。 <曲目と演奏者> 曲目 (1)コルンゴルト:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 作品6 K.アダム(Vn)、岡田博美(Pf) (2)ベートーヴェン:セレナード 二長調 作品25 K-H.シュッツ(Fl)、K.アダム(Vn)、般若佳子(Va)
2022-08-27
3217
OMF2022『フィガロの結婚』
今年2022年は、セイジオザワ松本フェスティバル(OMF)の前身サイトウキネンフェスティバル松本が1992年に開催されてから30周年になります。私も1999年以来、ほぼ毎年松本を訪れてきました。コロナ禍の中断を挟み3年ぶりの再開は何物にも代えがたいものです。 8/24、オペラ公演『フィガロの結婚』を見に出かけました。『フィガロ』は何度も見たオペラで今さらの感もあり、一番安い最上階の4階席(天井桟敷)で鑑賞しました。これもとても得難い経験です。 上演は実に素晴らしいものでした。1999年以来欠かさずに見続けてきた松本でのオペラ公演の中でもベストと断言しても過言ではありません。 生きるって素晴らしい。『フィガロ』からはそういう人生讃歌の肯定感が伝わってきます。次々と一癖ある人物たちが登場し、ドタバタをn重唱で繰
2022-08-25
3178
所沢でAlice Sara Ottを聴く
コロナ禍で長い間、コンサートが数少なく海外アーティストの来日公演も先送りされてきました。ピアニストのAlice Sara Ott(アリス=紗良・オット)が久しぶりに日本公演ツアーをすることを知り、5/28(日)、所沢のコンサートホール、ミューズを訪れました。 ★
所沢市民文化センターミューズ
https://www.muse-tokorozawa.or.jp/
所沢とはこれまで意外に縁がなく、そもそも訪れることが初めてです。そしてミューズを訪れてみて正直びっくりです。ミューズは大ホール、中ホール、小ホールを備えています。大ホールは2000席の規模。人口34万人規模の都市の文化施設としては立派な上、Sara Ottだけでなく、クラシックコンサート、古典芸能の上演などが催されています。これだけの催しがあるこ
2022-06-05
3160
『朧月夜』と飯山
飯山の菜の花公園に『朧月夜』の石碑があります。 髙野辰之作詞、岡野貞一作曲。Wikipediaによると『朧月夜』が音楽の教科書に載ったのは、1914年(大正3年)『尋常小学校第六学年』の検定教科書とのこと。高野辰之がこの辺りの菜の花畑の情景をモチーフにしたのではないかと推察されています。 髙野・岡野コンビによる唱歌はいくつもあります。『春が来た』『春の小川』『紅葉』『故郷』。地域や世代を超えて永遠に受け継がれる音楽遺産を私たちに残してくれました。
2022-05-05
2532
端山貢明さんと学生の対話 2009年長野大学前川ゼミ
端山貢明さん(東北芸術工科大学名誉教授)と学生の対話 92分
2009/07/27、長野大学の前川道博ゼミ(企業情報学部プロジェクト研究)に端山貢明さん(1932年~)をゲストとしてお迎えし、プロジェクト研究をすることについてお話いただいた時の記録。端山さんは20世紀の大作曲家オリヴィエ・メシアンのもとで音楽を学び、後にコンピュータの社会的有用性に着目したメディア研究に転じ、1993年度から1999年度にかけて東北芸術工科大学で教鞭をとった。 学生との対話では冒頭、Project(pro/ject)とは何か、information(in/ex・formation)とは何かを口説く。学生との対話にはなかなかならないが学生からも質問やレスポンスは少し出るようになる。学生はしばらくその理解ができず、その説明でかなり手こずる。 ここでのポイントは端山さん
2021-04-05
29
旧土浦中学校本館
山形県出身の建築家・駒杵勤治(こまぎね・きんじ)による名建築、旧茨城県立土浦中学校本館(1904年施工)は、1976年、重要文化財に指定されました。 近代の木造洋風建築の校舎として絵になる外観のよさ、建物の様式美、気品があります。NHK朝のテレビ小説『エール』(2020年)では昭和初期の音楽学校の校舎として使われています。 本館前に掲げられた重要文化財説明板(茨城県教育委員会)には、建物の特色として次のように書かれています。 「平面構成は、凹字型の左右対称で、正面を重視した古典的な手法をとっている。廊下を教室の西側に配した点は、当時の学校建築の基本に従ったものである。意匠的にはゴシック様式を基調とし、正面中央玄関の三進突燭アーチ・左右の突燭・切妻破風・屋根窓などの直線的な意匠が特徴になっている
2020-05-18
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