「岡谷蚕糸博物館」は昭和39年10月に開館し、製糸機械や製糸経営史料等の展示や、製糸工場を併設して動態展示を行う貴重な博物館である。
館内のミュージアムエリアは主に3つのコーナーに分かれていたため、記事を分けて投稿する。
1つ目のコーナーでは、蚕から絹製品になるまでの流れや、日本・岡谷の製糸業のあゆみ等が大きなパネルにて展示されていた。(写真2枚目)
その中でも、特に目を惹かれたのが「フランス式繰糸機」と「諏訪式繰糸機」の実物の展示である。
写真3枚目が実際に展示されていたフランス式繰糸機だ。これは、官営富岡製糸場に設置された300釜の中の2釜で、日本に残る唯一のフランス式繰糸機である。明治5年(1872)~昭和6年(1931)まで使われていた。
写真4枚目は実際に展示されていた諏訪式繰糸機で、武居代次郎がイタリア式とフランス式の技術を折衷して開発した繰糸機である。日本人女性が一人で煮繭・繰糸しやすいように考慮された構成であり、ほとんど木製であるため、フランス式と比べて20分の1から30分の1の価格で一釜を作成することができる。明治8年(1875)~明治中期(1890s)まで使われており、岡谷から長野県内、そして全国へと普及していった。
参考URL:施設のご案内|岡谷蚕糸博物館
地区コード | 岡谷市 |
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管理番号 | 2318 |
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カテゴリ名 | 私の地域探究 |
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