天台宗の僧侶であった半田孝海は、長野県原水協の創立以来、16期にわたり会長をつとめ、後半生を平和運動に捧げました。さらにその活動は、中国・朝鮮・ベトナムとの友好運動にもおよびました。しかし平和運動が一つの理由となって、一度推薦された善光寺大勧進住職の座を退くことを余儀なくされました。また、運動の路線対立に苦慮し終始イデオロギーを超えた「ヒューマニズムに立つ平和運動」を主張しました。その思想的バックには仏教思想や、若き日に別所常楽寺での青年団幹部を対象とする大正デモクラシー運動、さらに戦争への反省から、国民主権・人権尊重・平和主義を柱とする「日本国憲法」がありました。
半田孝海の生涯とその思想・運動をたどることにより、今日の私たちが何を継承すべきかを考えることが本書の目的です。
ハッシュタグ (キーワード) | |
---|---|
ライセンス | 表示(BY) |
投稿者 | 上田小県近現代史研究会 |
管理番号 | 580 |
---|
カテゴリ名 | 文書記録 |
---|