記憶の現前化-画像は記憶を補う外在的記録

記憶の現前化-画像は記憶を補う外在的記録

旅と音楽、旅と音

日頃からデジカメで何かと日々のことを撮り溜めています。撮ったものをほんのごく一部はSNSなどにアウトプット化することはありますが、圧倒的大多数の画像はPCの外付HDD内に保存したままになっています。よほどのことがない限り、それを取り出しふり返ることもありません。しかし個人の記憶のアーカイブとしてはかけがえのないものです。10年、20年経った時、画像を見ることにより、記憶が甦ってきます。自分の記憶の外部装置である画像の効用です。この現象、作用を「記憶の現前化」と呼んできました。その時の記憶が画像をトリガーに引き出されてきます。「画像は記憶を補う外在的記録」です。

写真を撮ることも不自由だった時代、記憶は脳内にしかなく、結果的に経験したこと、見聞したこと、考えたことなどは忘れ去ってふり返ることもできないことを誰もが感じているはずですが、意外なほどにそのことに対しては関心がありません。

人は生き続けながら忘れ続けています。多少なりとも自分の記憶を記録に留める記憶の雑記帳の一つとして『旅と音楽、旅と音』をサイト化しています。19年前から続けています。

コンサートを聴くことは会場のある場所への旅・移動の記憶と重なり、音楽と関連してなにがしかの「音」も記憶と場所と関わります。画像は後からその時の記憶を引き出すトリガーとなりますが、音ははかなくその時「どんな曲を聴いてどうだったっけ?」ということすら記憶しきれない。後にも残せない。まるで霧のように雲散霧消していきます。断片でも端緒となるトリガーがあると、記憶を引き出すのにも役立ちます。そういう意味での記憶のアーカイブ。

ここに記すことも忘れますが、思いついた時にふり返り書き留めるでもそれなりの忘却防止の効果はあります。つい最近も過去のコンサートを思い出し、雑記帳的記事を追加しておきました。

登録日:2023-09-15 投稿者:ミッチー
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