上田地域の地形的変遷

日付:2022年2月 作成者:うっちー

上田地域の地形的変遷を、様々な角度から紐解いていこうと思う。

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上田地域の地形的変遷

上田地域の地形的変遷

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–なぜその探求テーマを選んだのか
上田で生まれたが、その時とは既に街の様子が変わっている。昔から上田を遡った時に、地理的にどんな変遷をしてきたのか興味を持ったため。

–何を探求しアウトプット化するか
気候や土地柄を軸にして、どのように変遷してきたのか分かりやすくまとめ、アウトプットしていきたいと思う。

–具体的にどのような資料を調べるか
デジタルアーカイブや、地理院の地図、気象庁の統計などを元に、資料を参照していく予定である。


上田地域の地形概要

上田地域の地形は、太郎山や小牧山に囲まれたほぼ三角形の盆地地形となっており、「上田盆地」とも言われている。上田盆地の標高は約400~500メートルである。

市内には、千曲川が流れているが、地殻変動によって湖水が干上がり、千曲川が流れるようになった。

市の中心市街地は、千曲川沿いの低平地に立地している。その低平地のなかでも、千曲川沿いに千曲川河床から比べて、数m~数十m程度の急な崖も存在しており、その崖の上に上田城跡、市役所、学校などが立地している。低平地と言えど、少し離れただけで急な崖となっている、上田地域の特徴的な地形であると言える。


参考文献
上田地域千曲川自然電子図鑑 上田地域の地形・地質

上田盆地の地形発達と上田泥流の起源


上田の地質変化の変遷

上田地域が誕生したのは、今から2000万年前にもなる。

マグマの移動によって日本列島がアジア大陸から切り離される、という大きな変動があった。その動きの中でできたのが「フォッサマグナ」であり、上田は1700万年前にこの地殻変動によって誕生したといわれている。

陥没していたため、あたり一帯は深い海であった。しかし、1200万年前にマグマの活動によって海底が隆起し、次第に浅い海となっていった。やがて陸地が広がっていき、今から100万年前に現在の上田に近い土地へと変わっていった。

上田が誕生したころは、陥没の影響で深い海となっていたことに驚きを感じた。最初から陸地が広がっていたわけではないということだった。


参考文献
真田坂 2019年4月 No.26


戦国時代の上田城

戦国時代、天才的な軍略家として称された真田昌幸が、上杉家に対抗するため徳川家康を説得し、上田城を築城した。上田城の築城構想は、実に巧みなものとなっている。

千曲川の北岸一帯は、神川や矢出沢川が作った谷間にある、勾配の大きな扇状地となっており、千曲川の河岸段丘となっている。そのため、大外堀の役割を果たしているため、簡単には攻め込まれない。城の南端でも、千曲川の分流が高低差の大きな岸をつくっていることや、対岸や東側も難攻不落の地となっている。

この時代から土地を生かした築城がされていたとは驚きで、上田の土地柄ならではのことであると感じた。


参考文献・資料
信州街あるき 上田城址を訪ねる

上田城跡公園 上田城紹介


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