数十年の間に蔵書がたまりにたまり、自分の部屋や研究室を圧迫する物理的存在と化してきました。読んで手にするどころの状態ではありません。以前から取り組んでいることが「自炊」です。書籍を裁断し紙をドキュメントスキャナにくべてデジタルデータに変換します。その結果として裁断した紙、棒状の背柱が残ります。背柱は糊で固められ、さながら木材の束のような見え方になります。一種の断捨離です。
だいぶ自炊しましたが、物理的な分量の多さからすると自炊は「焼け石に水」です。知識消費型社会の王様であった書籍が知識循環型社会へのシフトに伴い、デジタルデータになることにより、物理的束縛からは自由になり、書籍がかさばることなくタブレット1枚で自由に閲覧できるよい時代にシフトしたと前向きにとらえています。
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