9/4~10藤本蚕業歴史館の資料メモ
藤本蚕業歴史館に赴いて、資料を閲覧した。気になったものについていくつかメモした。アーカイブ活動のことを考えると、著作権の問題がありそうな資料ばかりになってしまった。
22番ロッカー
「上田高等女学校同窓会報」
会報は四冊ほどあったが、学校の創立30周年を記念した寄稿が多く掲載されているものを閲覧した。主に卒業生や教師から寄せられており、母校と学生生活を懐かしむ文章から当時の女性観も垣間見えた。昔の人とひとくくりにしてしまいがちだが、このように当時を生きた人1人1人の思っていたことが分かるのはおもしろいと思った。
「アララギ昭和18年2月号」
「日本史ででてくるやつだ!」とテンションが上がった。
短歌が多く掲載されており読みやすい。「草原に若き男女の遊べるを見つつ左に歩みを移す」という歌がおもしろいと感じた。現代なら歩道を歩いていたら先の方に若いカップルがいたからそっと横にずれた......みたいな少し哀愁のある歌だと予想したが、自分の妄想で普通に微笑ましいねという歌かもしれない。
33番ロッカー
「御即位礼画報」
天皇家のことや海外の王室についての雑誌のようだ。綴じ込みのグラビアには非業の死を遂げたロシアのニコライ二世やエリザベス女王の祖父であるジョージ五世の戴冠式の写真があった。
「写真週報」
昭和13年の巻を閲覧した。当時の人々の暮らしや満州や朝鮮の占領地の様子も写真でよく分かる。歴史の授業を受けている中高生などにも興味をもってもらえるかもしれない。
歴史館にある巻はすべて日中戦争まっただ中に発行されており、他の雑誌類よりも戦争色が強いのが特徴だ。
国会図書館のホームページにマイクロフィルムだが全巻(?)掲載されており、ネット上で閲覧が可能のようだ。
四月にゼミで資料の閲覧を行った際、6番ロッカーか5番ロッカーに上田周辺の蚕業についての雑誌か新聞かがあった気がしたのだが、見つけることができなかった。
ここからデジタル化した資料の記録
アサヒグラフ 東日本航空号
全国各地の航空写真が特集された号。
航空写真の珍しさはもちろん、個人的に、当時のそれぞれの地域のポジションがなんとなく分かる説明が良かった。(長野ではなく松本が信州一の都市として、上田が信州一の養蚕・機織蚕業の地として紹介されていたり)一つの県につき複数の都市の写真が掲載されているので、読む人の出身地の写真もあるかもしれない。自分の地元の近くもあった。
アサヒグラフ 二・二六事件画号
薄くてスキャンしやすそうだからと、あの二・二六事件をどのように報じていたのか興味を持ったため選んだ。緊迫した写真から、政府と軍だけでなく市民も巻き込んだ大事件だったことがわかった。当時の総理大臣が人違いによって奇跡的に暗殺を免れたことは有名だが、総理が隠れていた押し入れまで撮られていておもしろかった。最後にクーデターに参加した兵士の名前と刑罰(多くは死刑)が載っており、生々しさを感じた。
アサヒグラフ
昭和2年発行。大正天皇の生涯を特集している。二・二六事件の号は流し読みしながら作業していたため、少し時間がかかってしまったので、これはほとんど中身をみていない。しかし、儀式の様子や皇族の幼少期など、皇室ファンやレトロなものが好きな人が喜びそうな写真がたくさん掲載されていた。
結婚式に使われたらしい馬車が和洋折衷のまさに大正といったデザインで素敵だと自分も思った。
東京産業博覧会のパンフレット
厚いが内容は遊園地のパークマップのような感じ。
うまく撮れずに断念。スキャンは自動切り取りに設定したが、おかしな切り取られ方になってしまった。少し厚みがあるが、スキャナではなくカメラで撮った方がよかったかもしれない。会場のイルミネーションが紹介されていたようだが、この時代からイルミネーションを楽しむ概念があったのか?!と驚いた。
[dc-8-13] 近時画報 (1906)
表紙はない。1905年の東北の飢饉の惨状の様子を伝えた画報。鬼首村というところが特に酷かったらしい。画だけでなく文章も多いが字が大きく読みやすい。
[dc-8-18][dc-8-19] 東京勧業博覧会画報 (1907)
2巻目と3巻目がある。写真のみ掲載。特に驚いたのは美術館の夜の写真。丸い形の建物にそって大量の電球が取り付けられており、ライトアップされていた。博覧会報のイルミネーションはこれのことかもしれない。(開催年を確認していないので分からないが)
[dc-7-25] 写真週報 (1939)
新年号だからなのか通常より厚い。世界遺産に登録された佐渡の金山の特集や、戦地(中国)で正月を迎える兵士の様子/中国の正月料理の作り方/戦争に毛皮をかり出される兎/海外通信・女は男より電流に強いなど内容も濃い。
[dc-7-26] 写真週報 (1939)北京の初春
当時の北京の写真も興味深いが、個人的に「小学生冬休み日記」が気になった。写真と日記風の文章でお正月を過ごす子どもの様子が描かれており微笑ましい。しかし、小学生ならお年玉を貰えて嬉しかったみたいなエピソードが定番だと思うが、逆に貯めてきたお小遣いを陸軍省へ持って行く(国防献金というらしい)のは想像できなかった。この時代ならではだと思った。
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